NHK放送が受信できる受信機があればNHK受信契約をしなければいけないことは放送法という法律で決まっていますよね。
その受信機にはカーナビも含まれています。
テレビなどの受信機がなくてもカーナビでテレビが見れるようであればNHK受信契約が必要です。
カーナビがあることをNHKにバレることはあるのでしょうか。
この記事ではカーナビがNHKにバレるのか調査しましたのでお伝えします!
NHKにカーナビはバレる?
NHKにカーナビがあることがバレることは場合によってはあると思います。
NHKはカーナビを所持しているという情報は把握していないので、NHKが家に訪問してきた時にバレる可能性はあると思います。
NHK訪問員はNHK受信契約を取るために駐車場に置いてある車をのぞき見してカーナビがあるか確認している人もいます。
NHKにカーナビがあることがバレる具体的な場面とその場面の対応方法をお伝えします。
口頭でカーナビがあると伝えた
NHKにカーナビがあることがバレるのは口頭で「カーナビがある」と伝えた場合です。
とNHK訪問員は捉えます。
カーナビがあると言ってもNHK受信契約に該当しないテレビ機能がない場合や壊れている場合もあります。
単純に「カーナビがある」と伝えるということは放送法や放送受信規約をわかっていないとNHK訪問員は捉えて強気にNHK受信契約を迫ってくるでしょう。
大事なのはカーナビがあるかないかではなくテレビを受信できる機器であり、見れる状態かどうかです。
この場合のカーナビがあるかないかの質問に対しては
- カーナビはあるがテレビを見れる機器・状態でない
- カーナビはない!
ということを明確に伝えましょう。
カーナビがついている車をNHK訪問員に見られた
NHKにカーナビがバレるのは訪問してきたときにカーナビがあるのを見られた時です。
訪問員が家に来た時に車が丸見えでカーナビやカーナビをつけている証拠のアンテナやアンテナフィルムを見られた場合です。
しかしカーナビがあったりアンテナやアンテナフィルムがあるからと言ってNHK受信契約をしなければいけないということではありません。
カーナビはテレビ機能がなければNHK受信契約の必要はありません。
またNHK受信機であるカーナビがあってもNHKを見れる状態でなければNHK受信料は契約する必要はないのです。
地上系によるテレビジョン放送のみを受信できるテレビジョン受信機を設置(使用できる状態におくことをいう。以下同じ。)した者は地上契約、衛星系によるテレビジョン放送を受信できるテレビジョン受信機を設置した者は衛星契約を締結しなければならない。
放送受信規約
放送受信規約の第1条の2に「使用できる状態におくこと」と明記してあります。
ですので受信機であるカーナビが使用できる状態でない、すなわち壊れている場合はNHK受信契約をする必要はないのです。
NHK受信契約の解約条件にも受信機が壊れていることが明記してあります。
テレビ等の受信機(以下、「受信機」といいます。)を設置した住居にどなたも居住しなくなる場合や、廃棄、故障などにより、受信契約の対象となる受信機がすべてなくなった場合は、受信契約は解約の対象となります。
NHK
ですのでカーナビがついている車が見られたからと言ってNHKに受信契約する必要があるカーナビがバレたということにはなりません。
カーナビがあってもNHK受信契約をしなくていい場合
カーナビはNHK放送が受信できる受信機になりえますが、カーナビを持っているからと言ってNHK受信契約をしなければいけないということではありません。
その具体的な例を見ていきましょう。
カーナビにテレビ機能がない
カーナビにテレビ機能がなければNHK受信契約をする必要はもちろんありません。
最近はテレビ機能のないカーナビもたくさんあります。
カーナビの為だけにNHK受信契約をするのは絶対に嫌ですよね。
カーナビがアナログ対応
カーナビがデジタル放送対応ではなくアナログ放送対応の場合NHK受信契約の必要はありません。
NHKの受信契約については、放送法第32条第1項に「協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。(後略)」と定められおり、アナログ放送が終了する時点で、デジタル放送を受信できる受信設備を設置されていない場合、受信契約の対象とはならない。
放送受信規約・放送受信料免除基準の変更について
NHK訪問員が来た際に、「カーナビはアナログ対応」と伝えたにもかかわらず「それでも受信契約は必要」と迫られた方もいるようです。
NHK受信契約の正しい知識があれば大丈夫なのですが、そもそもNHK訪問員とは話さない方が良いという意見も多い程です。
カーナビがアナログ対応ならNHK受信契約の必要はありません。
カーナビが壊れている
前述したようにカーナビが壊れていて放送を受信できる状態でなければNHK受信契約の必要はありません。
大切なのは受信機があるということではなくその受信機が見れる状態であるかどうかということです。
カーナビで長いことテレビを見ていないようであれば壊れている可能性もあるので確認してみた方が良いかもしれません。
NHK訪問員が来た時のカーナビの受信契約の断り方
そもそもNHKは訪問する家にカーナビがあるのかなどの情報は一切持っていません。
NHK受信契約が未契約の世帯に訪問してNHK受信契約が出来ないか訪問しています。
一度断ったとしても今度訪問した時はテレビなどの受信機を新たに購入しているかもしれないと訪問します。
NHK訪問員は報酬金がもらえるのでしつこく訪問するのです。
そんなNHK訪問員へカーナビのことを聞かれたらどのように対応すればよいかお伝えします。
カーナビが壊れていると伝える
NHK訪問員はカーナビがあるのかまたカーナビが壊れているのか知る方法はありません。
訪問した家の人に口頭で確認するのみです。
NHK訪問員がよっぽどしつこくて車のカーナビを利用して出かけている場面さえ見なければ確認する方法は口頭で確認するのみです。
ですので「カーナビは壊れている」と伝えればNHK受信契約をしなければいけない条件にはなりません。
帰ってくださいと伝える
もしカーナビが壊れていると伝えたのに「カーナビを見せてください」などと言われたら「カーナビは壊れていて受信機ではないので帰ってください」と伝えましょう。
帰ってくださいと何度か伝えても帰らない場合、不退去罪という犯罪に当たる場合があります。
正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、三年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。
引用:e-Gov
「不退去罪に当たるので警察を呼びます」と伝えて警察を呼びましょう。
実際に警察を呼ぶもの良いですがこう伝えるとほどんどのNHK訪問員は去っていくでしょう。
受信機であるカーナビがあるのにないと嘘をついたら?
受信機であるカーナビを持っているのに嘘をついてNHK受信契約をしなかったり解約をした
らどうなるのでしょうか。
バレる可能性はそこまで高くないとはいえ、ばれたら怖いですよね。
受信機があれば受信契約をしなければいけないのは放送法64条に定められています。
ですので法律的には違反になるのはもちろん刑法に引っかかる可能性もあります。
これまでカーナビでNHK裁判はあった?
これまでにもNHK受信契約を未契約で提訴された人はたくさんいます。
提訴される原因はいくつかありますがカーナビの裁判は2019年に初めて判決が下されたものがありました。
ワンセグ対応のカーナビがNHK受信契約をする義務があるのかの裁判です。
その判決はワンセグ対応のカーナビはNHK受信契約の義務があるというものでした。
裁判を起こした女性は「車を保管していた自宅はワンセグ電波が届かず、カーナビの目的も道案内」と主張していました。
しかし
- 車を移動させれば電波が届く
- カーナビでテレビを見ないのは客観的にみとめられない
として退けられました。
放送法では「放送の受信を目的としない」ものは契約義務がないと定められています。
協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。ただし、放送の受信を目的としない受信設備又はラジオ放送(音声その他の音響を送る放送であつて、テレビジョン放送及び多重放送に該当しないものをいう。第126条第1項において同じ。)若しくは多重放送に限り受信することのできる受信設備のみを設置した者については、この限りでない。
放送法
カーナビって放送の受信を目的としない受信設備ですよね???
ましてやこの女性の家では電波が届いていなくてテレビが見れないのだから見るんだったらわざわざ電波の届くところに行って見なければなりません。
納得できないことが多いですが裁判でカーナビがNHK受信契約をする義務があるという判決が過去に出ています。
NHKにカーナビはバレる?まとめ
NHKにカーナビはバレるのかについてお伝えしました。
カーナビがNHKにバレるのは基本的に以下の時のみです。
しかしNHK訪問員がカーナビがNHK受信契約が必要な受信機があるということは全く分かっていません。
ですのでNHK訪問員にカーナビでNHK受信契約をするように言われたら以下のように断りましょう。
- カーナビは壊れている
- カーナビは受信機ではないので帰ってください
以上のように断ればNHKにカーナビがバレてNHK受信契約をしなければいけなくなる可能性は低いと思います。
ただ受信機であるカーナビがあるのに壊れているなどの嘘をついてNHK受信契約をしないことは法律違反でもあります。
しっかりとNHK受信契約について勉強して対応することをおすすめします!