大手ペットショップチェーン「クーアンドリク」が、内部告発により虐待・不適切な飼育をしていたことが明らかになりました。
店舗では犬や猫が十分なケアを受けていないまま販売されていたようです。
この記事では、内部告発で明らかになったクーアンドリクの闇をお伝えします。
クーアンドリクの内部告発の内容とは?
週刊新潮によるクーアンドリク内部告発記事。
— タンタンパパ (@tintinpapa1) August 30, 2023
クーアンドリク側は全否定していますが…
「交配を嫌がるメスもいるのですが、噛まれないようタオルを首元に巻いたり、2、3人がかりで押さえつけてオスと交尾させるのです」… pic.twitter.com/7voV8uJIas
クーアンドリク元従業員の内部告発や内部告発をまとめたインフルエンサーの記事が話題になっています。
かなりたくさんありますが抜粋してお伝えします。
内部告発①子猫カフェの後は繁殖場送り
若くて繁殖猫に出来ない猫でビジネスがしたいということで展開された子猫カフェ「Puchi Marry」。
子猫カフェの子猫は基本的に1歳以下。
1歳を過ぎると卒業でその後は繁殖猫になるそうです。
動物愛護法で「1歳未満の犬猫は20時以降展示接客できない」という法律がある中、クーアンドリクは1歳未満の子猫を1歳以上として協議申請していたのです。
有料おやつは売り上げ確保のため、適切な容量を無視して与えられていたそう。
内部告発②虐待・不適切な飼育
犬にご飯を与える容器はゴキブリまみれになるほどの店舗環境です。
店舗にはハエやネズミも大量に発生しており、ショーケースにも及んでいます。
クーアンドリクには自社の獣医が在籍していますが、店舗に来るのは週1回ほどなので手遅れになることが多いそうです。
そのため駐車や投薬を従業員がおこなってるそう。
これはもちろん違法になりますが獣医、さらに本部主導で行っているそうです。
また重篤な病にかかってしまった犬猫は隔離部屋と呼ばれる部屋に移されそのまま放置されるのだそうです。
内部告発③健康状態などを捏造して販売
本部の指示により病気やケガの犬や猫を健康体をして販売していました。
また年をとって売りづらくなった犬猫は誕生日を改ざんして販売しているそうです。
血統書の捏造も日常茶飯事で、捏造して高額販売しているのだとか。
販売時は病気検査のため費用を上乗せしていますが、実際病気検査はしていないのだそうです。
内部告発④病気・ケガは「返金」ではなく「交換」
クーアンドリクは販売した直後に犬や猫が病気・ケガが判明した場合は「返金」ではなく「交換」の対応をしているそうです。
犬や猫は一度その家に迎え入れられたら、飼い主の家族の一員。
そのため「無料で交換する」と伝えても大抵の飼い主は「交換するくらいならこの子を買い続ける」と最終的に折れるのだそうです。
飼い主の心理をうまくついて「交換」の対応をしているのだそう。
内部告発⑤ペットフードの定期購入はペットが亡くなってもすぐ解約できない
クーアンドリクにはペットフードの定期購入があります。
途中の解約が出来ないのはもちろんのこと、なんとペットが亡くなってしまった場合もすぐに解約が出来ません。
求められる死亡証明書はクーアンドリクの獣医によって作成され、申請から解約まで数カ月かかるため実質解約はできないんだとか。
内部告発⑥ゴキブリだらけの不衛生な繁殖場
クーアンドリクでは、自社の繁殖場があります。
それだけでも驚きですが、その管理体制が内部告発で明るみに出ました。
不衛生な環境
内部告発者によると、繁殖所はゴキブリやダニが大量発生し、糞尿が山積しているなど掃除が全く行き届いていない環境でした。
また、繁殖所で犬や猫が狭いケージに閉じ込められ、ゲージを出られるのは食後のス数分間のみ。
不適切な飼育
内部告発によると、繁殖所では、犬や猫が無理やり交配させられていたほか、病気や怪我をした犬や猫も放置されていたとのことです。
また、犬や猫が十分にケアを受けていなかったため、死亡するケースも少なくなかったといいます。
大量生産
繁殖場で大量生産された子犬子猫は、水もエサも入っていないダンボールに詰められて各店に送られます。
店舗では届いたまま放置することもあり段ボールの中で死んでしまう子もいたようです。
繁殖場にはウイルスや疾患を持っている繁殖犬も多いため、生まれてくる子犬たちも高い確率で疾患を抱えていることが多いそうです。
内部告発⑦里親募集は販売できない犬や猫で儲けている
ペットショップであるクーアンドリクがなぜ里親募集?と思いますよね。
表向きは慈善事業として里親募集をしているんだとか。
譲渡犬になる犬の理由や猫の理由は様々ですが、お店で販売できない犬や猫を里親募集という形で出しているようです。
譲渡にフード代などをつけて儲けを生み出しています。
内部告発⑧里親が見つからなければ山へ
販売も出来ず、里親も見つからない場合は本部の指示でハイエースに大量に積んで山に逃すということ行っていたそうです。
SNSではごみ捨て場に捨てられていた犬の姿が。
クーアンドリクの内部告発まとめ
クーアンドリクの内部告発についてお伝えしました。
内部告発によって明かされたクーアンドリクの闇は本当に多いです。
- 子猫カフェの後は繁殖場送り
- 虐待・不適切な飼育
- 健康状態を捏造して販売
- トラブル時は「返金」ではなく「交換」
- ペットフードの定期購入は解約できない
- ゴキブリだらけの繁殖場
- 里親募集は売れない犬猫で儲けるため
- 里親募集もなければ山に捨てる
これほどの内部告発があるにもかかわらずテレビでは報道されません。
一刻も早く多くの人に知れ渡ってほしい事実です。