「iPhoneはNHK受信料の支払い義務はある?テレビないけど契約は必要? 」と題してお伝えします。
iPhoneはNHK受信料の支払い義務はある?
テレビがない、さらにiPhoneの場合はNHK受信料は支払い義務があるのでしょうか。
詳しく見ていきます。
iPhoneは基本、受信料の支払い義務はない!
iPhoneは基本、NHKの受信契約の必要がありません。
NHK受信料はNHK放送を受信できるテレビ(チューナー内蔵パソコン、ワンセグ対応端末などを含みます)があれば受信契約をしなければなりません。
iPhoneはもともとワンセグ対応端末ではなくテレビの受信機能がついていないのでNHK受信料の支払い義務はありません。
協会の放送を受信することのできる受信設備(次に掲げるものを除く。以下この項及び第三項第二号において「特定受信設備」という。)を設置した者は、同項の認可を受けた受信契約(協会の放送の受信についての契約をいう。以下この条及び第七十条第四項において同じ。)の条項(以下この項において「認可契約条項」という。)で定めるところにより、協会と受信契約を締結しなければならない。
引用:放送法
放送法でいうNHKが受信できる受信設備には該当しないのでNHK受信料の契約はもちろん支払い義務は発生しません。
万が一、NHK受信料を支払っている場合はすぐに解約をしましょう。
iPhoneでもNHK契約義務がある場合がある!
iPhoneでもNHK受信料を支払い義務がある場合もあります。
NHK受信料を払わなければいけないのはNHKを見ることが出来る受信機器がある場合です。
ですのでテレビを見れるようにしたときにNHK受信料を支払う義務が発生します。
例えば以下のようなときです。
- ワンセグチューナーをつける
- NHKプラスを見る場合
このようなことをすると、 iPhoneでもテレビが見れるようになります。
その場合はiPhoneでも支払い義務発生します。
ちなみにTVerでは一部NHKの番組が観れますが受信契約の必要はありません。
「TVer」経由でのNHK放送番組の視聴は、受信契約の対象ではありません。
引用:NHK
説明するまでもなく支払い義務がないのは当然ですよね。
「スマホ持ってるなら受信料払え」はホント?
実際、「スマホ持っている=受信料払う」ということではありません。
放送受信契約は、NHKの放送を受信できるテレビ(チューナー内蔵パソコン、ワンセグ対応端末などを含みます)を設置された方に結んでいただいています。そうした設備を設置していなければ、スマホだけ所持していても受信料のお支払いは必要ありません。
NHK
2023年4月に「NHKの財源として、スマートフォンなどを含めて受信できる環境にある人に費用負担を求める『受信料収入』が望ましいとして意見が一致した」と産経新聞が報じました。
これにより「スマホを持っているだけで受信料を取られる?」と話題になりiPhoneだけどNHK受信料を払わなければいけないのか不安になった方も多いと思います。
しかしこれは産経新聞の記事がミスリーディングでした。
実際、このような話し合いが行われる有識者会議では否定的な意見が大半のようです。
総務省の有識者会議では、多くの委員から、単にインターネットに接続する機器を保有しているだけで受信料を払うというような制度は難しいのではないかという趣旨の意見が出ています。
NHK
以下は総務省「インターネット活用業務の財源と 受信料制度に関する論点」(2023年4月27日)からです。
PCやスマートフォンを保有するだけでは受信料を課さないことをもって、テレビ受信機に紐づく従来の受信料制度との整合性や、負担の公平性などの議論を先送りしてはならない。(第3回:民放連)
受信料制度の在り方に関しては、インターネットに接続する機器を保有しているだけで受信料を払うというような制度をいきなり考えるというのは難しいのではないか。(第1回:山本主査代理、宍戸構成員、瀧構成員、長田構成員、林構成員)
スマートフォンやPCなどは必ずしもネット配信を見るためだけのものでないことが明らかなので、保持者をもって視聴者と捉えてよいかについても難しい問題がある(第1回:落合構成員)
このように多くの委員から、単にスマホを持っているだけで受信料を払うという制度は難しいという意見が大半のようです。
実際スマホを持っているだけで受信料を払えということは全くありません。
iPhoneがNHKが見ることが出来る環境でなければNHK受信料を支払う必要はないのです。
こんなNHK訪問員に注意!
テレビもなくNHKを見ることが出来ないiPhoneはNHKの受信契約は必要ありません。
ですがそんな環境であっても引っ越しなどをするとNHK訪問員が来ますよね。
ですが中には嘘をついてどうにか契約をしようとするNHK訪問員もいます。
以前にはテレビがなくスマホもiPhoneであることを確認したにも関わらず「放送法で決まっているので登録だけしたいので署名をお願いします」と言って契約させたNHK訪問員もいたそうです。
NHKを見る受信設備がないのなら何もする必要がありません。
ましてや登録という作業はありません。
このように嘘をついてくるNHK訪問員もいるので十分な注意が必要です。
また「スマホを見せて」と言われてもNHKの訪問員に強制力はなく見せる義務もありません。
無理やりiPhone を奪われるや家の中に入ってきたなどがあれば違法行為なので警察を呼びましょう。
ワンセグ携帯の裁判例
自宅にテレビがなく、ワンセグ機能付き携帯電話だけを持っている場合、NHKと受信契約を結ぶ義務があるかが争われた4件の訴訟で、最高裁第3小法廷(山崎敏充裁判長)は13日までに、原告側の上告を退ける決定をした。契約義務があるとしたNHK勝訴の東京高裁判決が確定した。引用:日本経済新聞
iPhoneはNHK受信料の支払い義務はある?まとめ
テレビがなくてiphoneの場合、NHK受信料は支払う必要があるのかお伝えしました。
iPhoneの場合テレビを見れる受信機器ではないのでNHK受信料を支払う必要はありません。
ただ以下の場合、NHK受信契約が必要です。
- ワンセグチューナーをつける
- NHKプラスを見る
このような場合、iPhoneはNHKを受信して見ることが出来るようになるのでNHK受信料を支払わなければなりません。
NHK受信料を支払いたくなければNHKが見ることが出来る環境にならないように気をつけたいですね。